ChatGPT・Gemini・Claudeに支払い催促メールを書かせて比較|入金遅延の催促はどれが角が立たない?
この記事は に運営者が実際に検証した内容に基づきます。
お金の催促は、ビジネスメールの中でも一番気をつかう部類です。こちらに非はないのに、書き方を間違えると関係が壊れる。「入金がまだであることを伝えたいが、責める感じにはしたくない」——この繊細な依頼を、生成AIはどう処理するのか。
前回の謝罪メール比較に続き、今回もChatGPT・Gemini・Claudeの3つすべてにまったく同じ依頼を投げて、返ってきた文面を並べて比較しました。
検証の条件(公平にするために)
- 検証日: 2026年8月6日
- 使ったプラン/モデル(無料で使える範囲のモデルに揃えています)
- ChatGPT: 無料・ログインなしで使える状態
- Gemini: 無料モデル「Flash」
- Claude: 無料でも使えるモデル「Sonnet 5」
- 投げた依頼(3つとも同一):
取引先へ、支払期日を10日過ぎても入金が確認できない件について、支払いを促すメールを作成してください。今後の関係を損なわないよう、丁寧で誠実な印象になるようにお願いします。
謝罪と違って、催促には「相手に動いてほしいが、圧はかけたくない」という綱引きがあります。この綱引きの処理に、各AIの個性が出るはずです。
それぞれの結果
ChatGPT の場合
出てきたのは、本文だけのシンプルな構成でした。件名は「お支払い状況のご確認のお願い」。
行き違いですでにお手続きがお済みでしたら恐縮ですが、ご確認いただけますと幸いです。
と、催促の基本である**「行き違い」への配慮**をきちんと入れつつ、
ご事情等によりお支払い時期のご相談が必要な場合は、お気軽にご連絡ください。
と、相手の事情に逃げ道を作る一文まで添えてありました。「払ってください」ではなく「確認してほしい、相談にも乗る」という体裁です。
面白かったのは、前回の謝罪メールでは署名テンプレート枠まで付けてくれたのに、今回は宛先も署名もなしだったこと。同じChatGPTでも、依頼内容によって出力の作り込み度が変わります。末尾には「請求書番号・請求金額・支払期日などの具体的な情報を加えた版にも調整できます」という提案がありました。
→ 短く、角を立てず、すぐ使える最小構成。まず一報を入れたい人向けでした。
Gemini の場合
前回と同じく、自分で埋める箇所を [ ] で示した穴埋め式。今回はさらに徹底していて、
【ご請求内容】 対象案件名: [案件名や商品名など] 請求書番号: [請求書番号] ご請求金額: ¥[金額](税込) お支払期日: 2026年[月]月[日]日
と、請求明細のブロックまで構造化されていました。宛先ブロックから署名欄まで完備のフルセットです。
件名は「【ご確認】ご請求内容(請求書番号:[番号])について」。謝罪メールのときは件名の冒頭に【重要】を付けてきましたが、催促では**【ご確認】にトーンダウン**。本文も「念のためご連絡を差し上げました」という体裁で、催促の角を消しています。「行き違いで振込済みならご容赦ください」「請求書の再発行や振込先の再案内もすぐ対応します」と、相手が動きやすくなる材料も揃えていました。
→ 明細まで含めた完全版のひな形がほしい人向け。埋める場所が明確で、抜け漏れが出にくい作りでした。
Claude の場合
件名は「【ご確認のお願い】お支払期日超過について」。宛先から署名まで完備した1通を、〇〇のプレースホルダ方式で出してきました。請求書番号・請求金額・支払期日の3点は箇条書きで明示。「行き違いにて既にお手続きいただいている場合は、何卒ご容赦くださいませ」と行き違い配慮も押さえ、「何かご事情がございましたら、遠慮なくお知らせいただければと存じます」と相手の事情を伺う一文も入っていました。
いちばん特徴的だったのは、文面の後に付いていた解説です。
事情確認を促す一文を入れることで、一方的な督促ではなく「まずは状況を伺う」姿勢が伝わり、関係を損ないにくい文面にしています。
と、「なぜこう書くと角が立たないのか」の設計意図まで説明してくれました。前回の謝罪メールでは「丁寧・誠実」と「簡潔・直接的」の2パターン提示が特徴でしたが、今回は1パターン+意図解説という構成です。
→ 文面と一緒に「書き方の理屈」も知りたい人向け。次に自分で書くときに応用が利きます。
比較表
| 観点 | ChatGPT | Gemini | Claude |
|---|---|---|---|
| 件名 | お支払い状況のご確認のお願い | 【ご確認】ご請求内容(請求書番号)について | 【ご確認のお願い】お支払期日超過について |
| 文面の作り方 | 本文のみの完成文 | 宛先〜署名完備の穴埋め式([ ]方式) | 宛先〜署名完備の穴埋め式(〇〇方式) |
| 催促の和らげ方 | 行き違い配慮+支払時期の相談を提案 | 「念のためのご連絡」という体裁+行き違い配慮 | 行き違い配慮+事情を伺う一文+意図の解説 |
| 請求情報の扱い | 後から追加する提案のみ | 明細ブロック(案件名・番号・金額・期日) | 箇条書き3点(番号・金額・期日) |
| そのまま送れるか | 具体情報を足せば送れる | 穴を埋めれば完成 | 穴を埋めれば完成 |
使ってみて分かった、目的別の使い分け
- まず一報をすぐ送りたい → ChatGPT。本文のみの最小構成で、角の立たない言い回しがすぐ手に入ります。
- 明細まで入った完全なひな形がほしい → Gemini。請求内容ブロックが3つの中で最も詳しく、抜け漏れを防げます。
- 書き方の理屈まで知りたい → Claude。なぜ角が立たないのかの解説つきで、次から自分で書けるようになります。
まとめ
3つとも、「行き違いだったらすみません」という催促の基本の配慮は外しませんでした。責めずに確認する、という骨子は共通です。
差が出たのは作り込みの方向で、最小構成のChatGPT、明細まで構造化するGemini、意図まで解説するClaude、とはっきり分かれました。謝罪メール比較と見比べると、ChatGPTの署名の有無が逆転していたり、Claudeが2パターン提示から解説付き1パターンに変わっていたりと、同じAIでも依頼の種類によって出力の構造が変わるのも面白いところです。
最後に1つ。催促メールは金額・期日・請求書番号を間違えると逆に信用を失います。AIが用意するのは型と下書きで、数字の最終確認は必ず人間の仕事です。
このサイトでは、謝罪メール比較やChatGPT・Gemini・Claudeの回答比較など、実際に使って試した検証を続けています。
本記事は2026年8月6日に、運営者が各サービスを実際に操作して検証した内容に基づきます。料金・仕様は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。