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ChatGPT・Gemini・Claudeにリマインドメールを書かせて比較|返信がこない提案書の催促、角が立たないのは?

この記事は に運営者が実際に検証した内容に基づきます。


謝罪・催促・断り・値上げ・クレーム対応に続くビジネスメール検証の第6弾。お題は「提案書を送って1週間、返事がない取引先」への、角が立たないリマインドメールです。

検証の条件(公平にするために)

2026年8月23日、3社に同じ依頼文をそのまま投げました。

取引先へ1週間前にお送りした提案書について、まだお返事をいただけていない状況です。相手を急かさず、返信を促すリマインドメールを作成してください。今後の関係を損なわないよう、丁寧で誠実な印象になるようにお願いします。

ChatGPT(無料版・ログインなし)、Gemini(Flash・ログイン済み)、Claude(Sonnet 5・ログイン済み)とも、1回目の応答をそのまま採用しています。

結論から: 3社とも「催促に見せない」で一致した

ChatGPTは「ご検討状況はいかがでしょうか」という進捗確認の体裁に徹し、返信が来ていない事実そのものには触れません。Geminiも同じ方向ですが「不達の可能性」を理由に添え、Claudeは末尾で「催促ではなく確認・伺いのトーンにする」と明言しました。催促という言葉も態度も本文からは出さない、という点で3社は一致しています。

差が出たのは「相手にどんな逃げ道を用意するか」

一致点の裏で、個性ははっきり分かれました。ChatGPTは説明をさらに削ぎ落とし、ブロック外の前置きコメントすらゼロに。Geminiは件名に【ご確認・再送】と入れて3社で唯一催促の内容を明示したうえで、前回メールの転記提案と不達可能性への言及を添えました。Claudeは「その旨だけでもお知らせを」という一言返信の逃げ道を、3社で唯一用意していました。

それぞれの結果

ChatGPT の場合

canvas風の編集ブロックとして出力され、ブロック外の前置き・後置きコメントは一切ありませんでした。

件名:先日お送りした提案書について

先日お送りいたしました「〇〇」の提案書につきまして、その後ご検討状況はいかがでしょうか。 もしご不明な点や追加で必要な資料等がございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください。

件名は記号なしの「先日お送りした提案書について」という中立な平文。宛先は「〇〇様」のみで会社名の記載はなく、署名も文末の氏名一行だけです。前回のクレーム対応回にはあった冒頭1文の設計意図コメントすら今回は消え、ブロック外のコメントが完全にゼロになりました。「説明を足さない」傾向が、シリーズを通じてさらに一段深まっています。

→ 手を加えずそのまま送れる最短の文面がほしい人向けでした。

Gemini の場合

通常のチャット本文として出力され、冒頭に「相手の事情に配慮しつつ、確認を促す構成にしています」という説明が付きました。

件名: 【ご確認・再送】〇〇に関する提案書のご送付について

先週〇月〇日(〇)に、「[提案書のタイトルや案件名]」に関する提案書をメールにてお送りいたしました(本メール下部に転載しております)。 万が一、資料が届いていない場合や、再度送付が必要な場合はご一報いただけますとすぐにお送りいたします。

3社で唯一、件名に催促の内容そのものを明示しています。「前回のメールを転記・引用する」提案と「届いていない可能性」を理由にする配慮は、Geminiだけの要素です。相手を責めずに用件を思い出してもらう理由付けとして、実務でもそのまま使える工夫だと感じました。宛先・署名とも[ ]のプレースホルダーで完備され、穴埋め箇所は3社中もっとも多め。末尾には件名・転記・不達可能性を解説する「ポイント・コツ」が付きました。

→ 件名で用件を明確にしたい人、前回メールも一緒に添えたい人向けでした。

Claude の場合

通常のチャット本文として出力され、冒頭は「件名の例と本文を用意しました。状況に応じて調整してください」の一言のみでした。

件名: 【ご確認のお願い】ご提案書の件

先週お送りいたしましたご提案書につきまして、その後いかがでしょうか。 ご検討にお時間を要するようでしたら、その旨だけでもお知らせいただけますと、今後の進め方の参考にさせていただきます。

件名の【 】タグはGeminiと同じ方向性ですが、「再送」ではなく「お願い」という柔らかい語を選んでいます。際立つのは、3社の中で唯一の**「その旨だけでもお知らせを」という一言返信の逃げ道**。検討が長引いているだけの相手も、これなら一行で返せます。署名は会社名・部署名・氏名・連絡先の4点フルセットで、3社中もっとも詳細でした。

→ 相手の返信の負担を本気で下げたい人、対話しながら文面を詰めたい人向けでした。

比較表

項目ChatGPTGeminiClaude
件名先日お送りした提案書について【ご確認・再送】〇〇に関する提案書のご送付について【ご確認のお願い】ご提案書の件
宛先・署名宛先「〇〇様」のみ・署名は氏名一行宛先〜署名まで完備の穴埋め式宛先は簡素・署名は4点フルセット
催促の和らげ方進捗確認の体裁に徹する「不達の可能性」を理由にする「確認・伺いのトーン」と明言
返信のハードルを下げる工夫資料要望への誘い水のみ不達時の再送オファー「その旨だけでも」の一言返信の逃げ道
追加の解説・提案なし(前置きゼロ)「ポイント・コツ」の解説解説+対話継続の提案

使ってみて分かった、目的別の使い分け

  • そのまま送れる最短の文面がほしい → ChatGPT。前置きゼロの完成文です。
  • 件名で用件をはっきりさせ、前回メールも添えたい → Gemini。不達の可能性という角の立たない理由付きです。
  • 相手が一言で返せる逃げ道を用意したい → Claude。返信率を上げたいならこの設計です。

まとめ

6本を通して見ても、各社の性格は一貫しています。ChatGPTは説明を削ぎ落とす方向にさらに深化し、Geminiは穴埋め式と丁寧な解説を両立させ、Claudeは対話前提の逃げ道設計にこだわる。今回のリマインドメールで見えたのは、丁寧な言い回しそのものより、「相手がどれだけ楽に返信できるか」という逃げ道の設計こそが肝だという点です。

提案書への返信が来ない理由が、そもそも打ち合わせでの認識ズレにあるなら、次回から会議の記録をAIに残させておくのも予防策になります。AI文字起こし3ツールの実測比較もあわせてどうぞ。シリーズ全体の発見はAIビジネスメール完全ガイドにまとめています。


本記事は2026年8月23日に、運営者が各サービスを実際に操作して検証した内容に基づきます。料金・仕様は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。